HOME > 予備校と塾の違いとは?

はじめに

はじめに
予備校と塾はどのように違うのか、気になっている方もおられると思います。最近は進学塾も増えていますので、塾が補習塾ということは一概にはいえませんが、今回は、予備校と塾の違いを解説したいと思います。

予備校と塾は目的が違うのか

予備校と聞くと、大学受験対策をメインにしているところが多いと感じるのではないでしょうか。塾は、小学生の中学受験対策や、中学生の高校受験対策がメインと思われるかもしれません。
では、実際のところどのような違いがあるのでしょうか。

予備校は受験対策がメイン

予備校は受験対策がメイン
予備校は、特に大学受験に特化しています。予備校によっては学割が使えるところがあるので、定期券や映画館での割引が適用されます。
現役の高校生だけでなく、浪人生のクラスが用意されているところもあるので、多くの場合は大学受験向けと言えるでしょう。予備校の中には、医学部受験に特化した予備校もありますし、寮がついているところもあります。
医学部は、私立大学の場合3,000万円以上の学費がかかるので、多くの受験生は国公立の医学部を目指します。数千万円の学費を払える家庭は限られていますし、仮に奨学金を借りても、返すのが困難です。
そのため、医学部浪人は珍しくなく、数千万円の学費を払うくらいならば、1年間寮付きの予備校に入れるという親御さんもおられます。
予備校は、補習塾と違って難関私立大学から国公立大学まで、トップを狙う生徒が多いのが特徴です。

塾は学校の補習などを行うことがメインで小学生や中学生向き

塾は学校の補習などを行うことがメインで小学生や中学生向き
この10年ほどで、個別指導の塾なども増えてきました。集団塾ではついていけない生徒や、学校の授業に遅れを取っている生徒、学校のテストの点数を上げたい生徒などが多く通っています。

・集団塾は中学受験や高校受験対策に向いている
・個別指導塾はテスト対策などに向いている
・集団塾の講師は社会人であることが多い
・個別指導塾の講師は大学生などのアルバイト講師が多い

という特徴があります。大手予備校が経営している塾もあり、年齢層はやはり小学生から中学生ですが、中には高校生もいます。

塾でも受験対策は可能なのか

塾でも受験対策は可能なのでしょうか。塾は先述の通り、多くの年齢層の生徒が通います。
進学塾の場合は、受験対策のために夏期講習や冬期講習などを設けますが、補習塾の場合は課題が多くなる程度です。
集団授業を行う進学塾の生徒層は、やはり小学生から中学生なので、中学受験や高校受験対策がメインとなっています。
高校生の大学受験対策は、予備校で行うことが通常で、通っている高校、学力テスト、志望校の偏差値などでクラスが割り振られます。

塾が母体の場合も予備校を経営している

塾という名前がついていても、実質的には予備校を経営しているところもあります。有名なところですと、河合塾などが挙げられます。河合塾は高校受験を目指すクラスもありますが、大学受験のクラスもあります。
中には、難関大学や医学部の合格を目指すコースもあるので、塾という名前が付いているからと言って、大学受験対策をしていないとは言い切れません。

塾なら個別指導や集団授業が選べる

塾なら個別指導や集団授業が選べる
塾は多様化していますが、個別指導と集団授業の塾の2つに大別されます。塾と言っても進学塾の場合は、ほぼ集団授業ですが、補習塾の場合は個別指導の場合が多いです。

・個別指導なら自分のペースで学習できる
・個別指導なら学校の教科書や宿題も見てもらえる
・個別指導なら定期テスト対策に力を入れてくれる
・集団塾の場合受験を視野に入れた授業を受けられる
・集団塾なら先取り学習ができる
・どちらの場合も進路指導に熱心で三者面談などがある

どちらにも一長一短がありますが、受験対策をメインにしたいのか、学校の定期テスト対策をしっかりとして、授業についていけるようにしたいのかを基準に選ぶと良いでしょう。

予備校は浪人生の受け入れもある

予備校は大学受験を控えた人が通うところですので、現役高校生だけでなく、浪人生を受け入れているところもあります。浪人とは、第一志望の大学に不合格になってしまい、滑り止めの大学には行きたくない人だけでなく、受験した大学全てが不合格になってしまった人もいます。
いずれにせよ、大学受験が失敗に終わったということは、高校時代にあまり受験勉強をしてこなかったか、志望校との偏差値がかけ離れていたということが理由として挙げられます。
浪人生は宅浪するか、予備校に通うか悩むと思いますが、生活リズムを保つためにも、宅浪するより予備校で受験勉強をし直す方が合格する確率は高いでしょう。

まとめ

予備校と塾は、大学受験向きか、そうでないかだけでなく、年齢層によって分けられることもできます。しかしながら、塾という名前がついていても、実態は予備校であることもありますので、パンフレットや見学を通じて、大学受験対策をきちんと行ってくれるのかを確認してください。
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