HOME > 予備校にかかる費用について

はじめに

はじめに
大学受験を考える高校生や、浪人生は、予備校にいつから通った方がいいのか悩むところだと思います。特に進学校の場合、入学早々からどのような大学へ行きたいかを調査されることもあり、入った途端から入試に備えて授業スピードも早くなります。

現役高校生は予備校にいつから通うべきか

学校での授業では物足りなかったり、理解できずついていけないという場合もありますので、予備校に通うことを考えるでしょう。
では、実際に予備校に通うとなると、どのくらい費用がかかるのでしょうか。

1年生の場合

1年生の場合
高校1年生で予備校に通うのは、早すぎではないかという意見もあるかと思いますが、実際予備校に通ったことのある人の中で、高校1年生の頃から通っていた人は30%以上になります。
ただ、1年生の場合は受験科目全てを受講するというよりは、自分が苦手な科目だけを取っている人もいるので、毎日予備校漬けということはないようです。公立高校の場合は8万円ほど、私立高校の場合は11万円ほどのようです。
私立に進学させられる家庭の方が、収入が多い傾向があるので、予備校の費用などにかけるお金も多くなるようです。

2年生の場合

高校2年生生では、進学校の大半が2学期までに受験に必要な課程をほとんど終えます。文系、理系に別れるのも2年生の時期です。理系ならば数学3Cに力を入れたり、文系ならば国語や英語に力を入れるなど、学校によって様々です。
高校2年では来年の受験を見越して塾に通いだす生徒が増えます。公立高校の2年生なら、予備校にかける費用は11万円ほどになり、私立高校ですと、17万円を超えます。学年が上がるにつれて、受講料の単価も高くなりますし、受験に必要な科目を追加する生徒もいるので、1年生の時よりもかなり高くなるようです。

3年生の場合

3年生の場合
高校3年生から予備校に通う人は20%ほどで、案外少ないです。やはり、1年生や2年生の頃から通っている人が圧倒的に多いからでしょう。
3年生になると、予備校の授業も演習がメインになってきます。模試なども増えてくるので、その分予備校にかかる費用は上がります。公立高校では12万円ほど、私立高校では21万円ほど、予備校の費用にかける家庭が多いようです。国公立受験ですと、受験科目も多いので、全ての授業を取ろうとすると、通常の授業だけで20万円近くはかかります。

浪人生が予備校に1年通う場合の費用

浪人生が予備校に1年通う場合の費用
浪人生は、いつから予備校に通えば良いかというと、受験に失敗した直後に入学するべきです。5月だとゴールデンウィークなどで中だるみしてしまいますし、できれば3月や4月に入学して、新たに気持ちを切り替えた方が良いです。
浪人生の場合、学費やその他入学金、交通費などで100万円ほどかかります。この中には、夏期講習や冬期講習なども含まれています。私立の高校の1年分より少し高いくらいの費用がかかるので、私立高校出身者は、大学に入るまでに400万円近くの学費などを使っているわけです。
予備校によっては、説明会に参加すると入学金が無料になったり得点がついてくるので、浪人が決定した段階で、いくつかの予備校を見学しておくと良いでしょう。

国公立大学や難関私立大学の場合

国公立大学や難関私立大学を目指す高校生は、大手予備校3社を比較すると、およそ60万円から70万円かかります。だいたい私立高校の1年間の授業料ほどですので、私立に通わせている家庭は、とても費用がかかります。
ですが、学校以外の教育費にお金をかけているのは、私立小学校や中学校、高校に通わせている家庭なので、教育にとても熱心なのでしょう。
予備校の学費を抑えたいという場合、奨学生制度がありますが、奨学生に選ばれるのは限られたトップの成績の生徒だけです。

医学部受験の場合

医学部は何年も浪人する人がいるほど、入るのが難しい学部です。ここでは医学部医学科の場合について説明しますが、医学部受験に特化したクラスを設けている予備校や、医学部受験だけを目的とした予備校も存在します。
予備校の入学金だけで20万円を超えることもありますし、年間の授業料が国公立医学部コースで120万円以上、私立医学部コースで300万円近くするため、経済的に豊かでないと医学部受験予備校に通うことは難しいかもしれません。
大手予備校の医学部受験コースでも、3年間の学費が100万円ほどします。私立大学の医学部に通わせられる家庭ならば、医学部受験を専門にした予備校でも良いと思いますが、国公立大学医学部を第一志望にしている場合は、大手予備校の医学部コースの方が良いでしょう。

寮のある予備校の費用はいくらかかるか

予備校には、浪人生をターゲットとした寮を併設しているところがあります。入寮したその日から、勉強ができるように家具一式が備わっっているので、持って行くものも最低限で済みます。
寮では食事も提供されますし、お風呂やシャワーなども使えます。朝食の後、予備校に行って授業を聞きます。その後自習したり、夕飯を食べたり、受験勉強に打ち込む環境が整っています。寮に入るためには、入寮費が30万円ほどと、食事代が毎月5万円ほど、また電気料金などが別途請求されることもあるので、100万円はかかります。

寮のある予備校一覧

では、どのような予備校に寮がついているのでしょうか。河合塾、駿台予備校、四谷学院など、有名どころもありますし、九州でとても規律が厳しいと有名な北九州予備校などが挙げられます。他には医学部受験に特化した予備校は寮を持っています。

寮のある予備校の平均的な費用 

寮のある予備校は、どのくらい費用がかかるのか気になるところだと思います。予備校の学費だけでなく、寮費もかかります。
大手予備校の場合は、食事代を含めた寮費だけで100万円ほどしますが、東京などの一等地だと150万円を超えてしまうようです。そこに年間の授業料がおよそ70万円から100万円ほど加わるので、平均して220万はかかるとみていいでしょう。
医学部受験予備校の場合は、先に述べた通り、授業料だけで300万円を超すところもあるので、1年間の支出は安く見積もっても300万円近くします。

まとめ

予備校に通うとなると、授業料だけでなく通学に必要な交通費や食費などもかかります。また、浪人した場合に寮に入るとそれだけで100万円以上のお金が必要になるので、受験に失敗しないよう予備校に通う時期を決めておいたほうが良いです。
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