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はじめに

1 はじめに
夏休みは、高校生にとってはとても嬉しい長期休暇ですが、夏休みこそ、受験勉強を徹底的にやる必要があります。
合格を勝ち取るために、夏休みを有意義に過ごし、学力アップを図りましょう。

夏休みこそ受験勉強に力を入れるべき

夏休みは学校生活から離れられる時期ですが、せっかくの長期休暇をダラダラ過ごしているのは、とてももったいないです。
夏休みから受験勉強を始めるのは早くないかという意見もありそうですが、なぜ夏休みこそ、受験勉強に力を入れるべきなのでしょうか。

2学期が始まってからでは遅い

高校3年生になると、いよいよ受験に本腰を入れる人が多いです。2学期から受験勉強をしようとすると、また高校生活が始まってしまうので、復習や予習に時間を取られてしまいます。
夏休みでは、すでに習っている1年生の分野や、高校2年の夏休みまで習った分野を復習し、解ける範囲でいいので過去問などに慣れておく必要があります。
2学期からだと、志望校に合わせた受験対策に遅れを取ってしまいますし、まとまった時間が取れないので、夏休みこそ、受験勉強に力を入れる方が、後々苦労しません。

冬は受験生の場合ラストスパート

冬休みなどは、受験勉強がより大切になり、ほぼラストスパートをかける時間が増えます。学校によっては、受験に必要な範囲を全て終わらせているので、センター試験や私立大学の過去問をひたすら解いていくことになります。
過去問だけでなく、問題集を何回も繰り返して、知識の再確認をする時期でもあるので、夏休みの間に受験勉強に慣れておくと、ラストスパートの時期に時間を測って過去問を解くことや、暗記科目の復習に専念できます。

計画を立てて勉強することが大切

長期休暇だからといって、毎日勉強するのはしんどいと思う人もいるかもしれません。今日は勉強したから、明日は休もうという風に、自分に甘いとせっかくの夏休みが台無しになってしまいます。

毎日覚える単語数をあらかじめ決める

3.1 毎日覚える単語数をあらかじめ決める
英単語や古典語などの暗記ものは、毎日覚える単語数をあらかじめ決めておき、覚えた単語は次の日に自分でテストをし、さらに新しい単語を覚えるという勉強法が効果的です。
重要なのは、無理して1日に覚える単語数の設定を多くしすぎないことです。あまり多いと面倒になってきますし、覚えきれていない状態でテストをしても意味がないからです。
特に英語の長文が多い大学を受ける予定の人は、英単語の1冊目を何度も周回したら、よりハイレベルな英単語帳を買って、難しめの単語の暗記に時間を割きましょう。
医学部の場合、医学用語の英単語が出ることもあるので、自分の志望校に合わせた単語帳を選ぶのがコツです。

数学や英語など積み立て式の科目は復習しつつ進める

3.2 数学や英語など積み立て式の科目は復習しつつ進める
数学や英語は、義務教育課程からの積み立て式の科目です。一度躓いてしまうと、どうしても苦手意識が強くなり、分からないところが山積みになってしまいます。
センター試験で出題される数学や英語は、基本的に南関私立大学や国立二次試験よりも平易なので、まずはセンター試験レベルの問題が解けるように、学校で習った部分を徹底的に復習することで、遅れを取り返せます。
例えば、1つの分野がクリアできたら、翌日はその分野をもう一度解いてみて、さらに問題集を進めるのがベストです。
分からなかった部分、多少間違えた部分は△や×で印をつけて、その問題だけ復習すれば、効率よく復習も進みます。

現代文が苦手な人はまず簡単な内容の本を読んで苦手意識克服

3.3 現代文が苦手な人はまず簡単な内容の本を読んで苦手意識克服
現代文はセンター試験でも私立大学の入試でも、評論と小説のセットで出るか、どちらか一方が出ることが多いので、まず文章を読むことに抵抗意識が無いようにすることが大切です。
現代文が得意な人は、だいたい読書量が多い人です。小さなうちから本を読むことが好きだったという人は、文章を読むことが苦痛では無いのですが、本を読むのが苦手という人は、現代文を最初から読んでも何を問われているのかが理解できていません。
現代文への抵抗を無くすために、まずは簡単な内容の本を読んで、文章に慣れておくと良いでしょう。近現代文学は文語調が難しいので、できれば現代文学がおすすめです。
・「私を離さないで」カズオ・イシグロ著
・「私のグランパ」筒井康隆著
・「白夜」ドストエフスキー著
これらは内容も面白いですし、3日もあれば読めるので、おすすめです。

理科や社会は単語を覚えるだけでは足りない

理科や社会系の科目は、暗記することが多です。特に生物や、世界史、日本史などは、暗記しなくてはテストや模試で高得点を取れません。
ですが、暗記だけでなく論述の問題が出るので、ストーリー仕立てで理解を深めることが重要です。まずは丁寧に学校の教科書を読み、穴埋め式の問題集を使って知識の定着を図ります。
その時、なぜこのような現象が起きるのか、どうして事件や事故、戦争が起こったのかという根本的な部分を理解しないと、穴埋め問題でしか点数が稼げないので、自分で人に説明できることを目標として、論述の練習をしていきましょう。

規則正しい生活を心がけること

夏休みは暑いですし、学校生活から解放されるので、ついつい夜更かしをしてしまう人もいます。ですが、朝起きる時間が遅くなったり、昼まで寝ていると、学校が始まった時しんどい思いもします。
夜は睡眠をきっちりとって、朝は学校へ行く時間と同じように起きることで、生活リズムを崩さずに済みます。
深夜まで勉強するよりも、規則正しい生活をしたほうが、体力的にも良いですし、メリハリがつきます。

家では誘惑に負けそうな場合図書館などを活用する

家ではテレビやゲームなどの誘惑が多いので、ながら勉強をしてしまいがちです。気になる番組があるから受験勉強は放置などしていると、勉強に遅れをとってしまいます。
どうしても見たい番組がある場合は録画をして、休憩時間に見られるような工夫が必要です。
図書館なら静かですし、無料で使える上に冷房も効いているので、勉強に専念することができるのでおすすめです。

理解できている分野は飛ばして勉強を進める

受験勉強は効率よく進めることで、無駄を省けますから、理解できている分野は飛ばしてもかまいません。それよりも、まだ理解できてい無い分野に力を入れることで、効率よく勉強ができます。 理解できている分野は、応用問題を演習する程度で、理解できていないところは基礎から初めていきましょう。

まとめ

夏休みこそ、受験勉強に力を入れることで、2学期からは本格的な受験勉強をすることができますし、時間を無駄にせずに済みます。夏休みが始まったら、まずは1日の勉強時間を設定し、to doリストを作っていつまでに何を完成させるか計画立てて受験勉強に励みましょう。
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