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はじめに

はじめに
大学受験を意識しだす頃に、高校の先生から「オープンキャンパスに行っておくように」と言われることもあります。
オープンキャンパスに参加することで、大学生活がどのようなものかイメージできるので、存分に活用するべきです。

オープンキャンパスとは何か

オープンキャンパスとは何か
オープンキャンパスとは、大学が高校生などを対象として開催する入学促進のイベントです。1990年代後半は一部の大学でしか開催されていませんでしたが、現在はほとんどの大学が行っており、ミスマッチを防ぐために大学の特色などを知ってもらう機会として位置付けています。

大学の校風や特色を知ることができる

オープンキャンパスでは、パンフレットや公式サイトだけではわからない本物の雰囲気を肌で感じることができます。

・自由で闊達な校風が特徴
・理系学部に重点が置かれている
・文系理系問わずに英語に力を入れている
・留学生が多い

大学は高校までと違って、規則が厳しいところは少ないですが、「自由な校風でのびのびと学びたい」という人もいれば、「将来は大学院進学も考えているから、厳しい教授のもとで研究をできるようになりたい」という人もいるでしょう。
学生食堂なども解放されているので、食費の目安を知ることもできます。

パンフレット以外の情報を得るためには?

パンフレットでは、大学の売りである部分を強調していますが、そこにはもちろん良い点が書かれているので、逆に弱みは何かを知ることで、大学に入ってからのミスマッチを防ぐことができます。

・進学振り分けがあるため、成績上位の人から希望の学科へ入れる
・学部ごとの奨学金制度がある
・第二外国語で一定の検定や単位を取得すれば表彰される
・3年次編入制度や転部制度の有無

これらは公式サイトに書いてあっても、実際にはピンと来ない人もいると思いますので、職員や教授、大学生に質問して見ることで情報が得られます。

模擬授業に参加してみる

模擬授業に参加してみる
大学の模擬授業を受けることで、大学に入ったらどのようなことを勉強するのか想像がつきます。
大学レベルの授業をすることもあれば、高校生でもわかりやすいように噛み砕いて説明してくれる講義もあります。興味が沸けば、何が何でもこの大学に入りたいという意欲も沸きますし、ぜひ活用して欲しいと思います。
また、法学部の場合は模擬裁判なども開催されます。大学によっては裁判所そっくりの施設があり、そこでゼミを行うので、将来法曹を目指している人は、模擬裁判の授業で大学での学びだけでなく、将来像も見えるでしょう。
理系の場合、研究室で実験をさせてもらうこともできます。特に理系は大学院進学率も高いので、大学院生から、院試の話を聞くこともできるので、学びから研究へのフィールドワークを教えてもらうことになります。

大学によっては校内ツアーが開催されている

大学によっては、校内ツアーも開催されています。ボランティアで引き受けている大学生が、キャンパスの案内をしてくれます。
大学のキャンパスはとても広いので、入学したばかりの1年生は教室に迷うこともしばしばあります。
講義を行う場所、研究棟、食堂、図書館、その他施設を1時間程度で見て回ることができます。

施設の充実度も確認しておくべき

施設の充実度も確認しておくべき
大学の施設の充実度も確認すべきポイントです。国公立大学よりも、有名な私立大学の方が施設にかける費用は高く、綺麗ですが、最近では国公立でも建物の建て替えなどで綺麗になっている大学もあります。
図書館の蔵書数、インターネット環境などは、試験やレポート、卒業論文の準備に必要不可欠なので、十分な研究環境が整っているかを確認してください。

複数の大学のオープンキャンパスを回るためには?

大学のオープンキャンパスは、できるだけ多く参加しておいたほうが良いです。第一志望はもちろんのこと、第二志望の大学なども見ておくことで、その大学の良い点も発見できますし、仮に少し偏差値的に難しい大学であっても、見学しておくことでモチベーションアップに繋がるからです。

開催日程を調べておくことが大切

オープンキャンパスは、大学が休みの頃に行われることが多いです。土曜日や日曜日に開催されているので、高校生も休みの時に行くことができます。
せっかくオープンキャンパスに行こうと思っていたのに、すでに終わっていたということがないように、大学の公式サイトやパンフレット、ビラなどで確認しておきましょう。
自分の用事と重ならないように、先に日程を調べてから時間を空けておくことが大切です。

近場なら1日に2つの大学も見学できる

東京や関西などの主要都市ですと、大学の数も多いので、忙しい人は1日に2つの大学を見学することができます。何度も週末に出かけるのは難しいという人もいますし、オープンキャンパスを効率よくまわりたい人は、近い大学同士のオープンキャンパスをまわれるよううに、スケジュール調整をしておきましょう。
午前中と午後で、別々の大学のオープンキャンパスに行って、それぞれの大学の良い点などを比較することもできます。

遠方の大学のオープンキャンパスへ参加するためには

遠方に住んでいる高校生は、都心などで行われるオープンキャンパスに参加するのが難しいでしょう。交通費や宿泊費などのお金もかかります。ですが、新幹線や飛行機、ホテルの早割を使うことで、安く済ませることができます。
オープンキャンパスが行われる日がわかった時点で、早めに予約しておくと便利です。

できるだけ多くの大学のオープンキャンパスに参加する

オープンキャンパスは第一志望校だけでなく、第二志望や、教師から勧められた大学にも参加しておくと良いです。
それぞれの大学の良い点、特色、物足りない点などを総合的に比較することができます。
パンフレットや公式サイトだけではわからないことがたくさんあるので、できるだけ多くのオープンキャンパスに参加して、見聞を広めておくことが大切です。

まとめ

大学のオープンキャンパスは、貴重な情報をたくさん得られる機会ですので、活用しない手はありません。大学の模擬授業などを受けて、将来どのようなことを学ぶのかという具体的なイメージも掴めます。是非ともオープンキャンパスに足を運んでみてください。
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